愛知県春日井市の金属加工メーカー・榊原工機が手がける「SAKAKI GEAR」ブランドの人気シリーズ「名もなきランタン」から、待望の新製品が登場しました! 直径53mmの真鍮の無垢材から削り出した本格派オイルランタン「たまゆら」です。
今回は榊原社長に「たまゆら」の魅力を聞いてきました。
「名もなきランタン」シリーズに、オイルランタンが登場
「名もなきランタン」、2024年春に「名もなきランタン 暁」でクラウドファンディングに挑戦し、657人から1,150万円を超える支援を集めた大人気シリーズLEDライト「GOAL ZERO」をベースにしたカスタム商品として、デザイン性と実用性の高さから、多くの方にキャンプサイトや日常の暮らしの中で愛用いただいています。
そしてこのたび、シリーズに最新作「たまゆら」が登場しました! 「暁」の外形寸法はそのままに、パラフィンオイルを使用する本格的なオイルランタンになりました「LEDの明かりも良いけれど、本格的な炎の明かりが欲しい」というユーザーの声に応えて開発した「たまゆら」は、シリーズ初の完全オリジナル製品です。
町工場の技術が光る3つのこだわり
「たまゆら」には、金属加工メーカーならではの技術的なこだわりも詰まっているのでご紹介させてください。
こだわりポイント 1.素材
1つ目のこだわりは素材です。直径50mmの真鍮の無垢材から削り出すことで、美しい切削面と高い耐久性を実現しました。金属加工の技術にちょっと詳しい方なら、加工の複雑さ、精度の高さに気付いていただけることと思います。ちなみに、見えない部分のオイルタンクには軽量化のためにアルミ材を採用し、素材の選定から加工方法まで、細部にわたって検討を重ねています。
こだわりポイント 2.設計
2つ目のこだわりは設計です。本体とタンクを別にして、オイルの補充や清掃がしやすいように配慮しました。タンクは小型ながら、約4時間の燃焼時間を実現。オイルは入手しやすい一般的なパラフィンオイルを使用しています。
こだわりポイント 3.安全性
3つめのこだわりは、安全性への配慮です。外寸は「暁」と同じなのですが、トップ部分に穴とスリットを設けることで、ランタンが傾いても上部が外れにくい構造にしました。ただ、光源がLEDライトの「暁」と違い、本物の火を燃焼させるためトップ部分が熱くなります。やけどの危険性を完全には排除できませんので、オイルランタンの取扱に慣れた熟練者のためのオイルランタンとして、ご利用いただければと思います。
「たまゆら」という名に込めた想い
製品名の「たまゆら」には、炎の揺らぎを感じてほしいという想いが込められています。人気作「暁」の外観・外寸はそのままに、真鍮の質感と本物の炎ならではの温かみのある明かりを楽しめる製品へと進化しました。大和言葉を用いた製品名にも、日本のものづくりへのこだわりが込められています。
町工場の技術を暮らしの中へ
日々の暮らしに寄り添う道具として、あるいは特別な方への贈り物としても最適です。経年変化を楽しむもよし、真鍮磨き剤でピカピカに磨き上げるもよし。ぜひお好みの使い方で、心に残る特別な夜をお楽しみください。
名もなきランタンシリーズの最新作「たまゆら」は、SAKAKI GEARのオンラインショップでお求めいただけます。
https://sakakibara55.base.shop/
(聞き手=ものづくりライター 新開潤子 https://office-kiitos.biz/)
その他の提案・試作事例
こちらまで